積読在庫消化。
出会いはKindle日替りセールだったと思う。
歴史系の書籍は比較的読んできた方だと思うが、良書だと思う。
歴史に関する本というのは、何の歴史を語るか、そのテーマ設定が難しいと想像する。
本書の場合、政治・経済・文化と、「何の歴史」と特定することが難しいくらい幅広く行き来しながら、厚みを持った内容を提示してくる。
厚みというのは、突き詰めれば「我々は歴史から何を学ぶのか」という問いかけである。
その問いに対して、「こういうことを学びました」という安直な答えは特に必要ではない。
歴史を調べ続け、考え続け、答えを出し続けるという姿勢が大事なんだと思うのだが、そう思わせてくれる厚みがあると感じたのである。
さすが学習院大学元学長。
ちょっと退屈だけど、大事な話をしているということが十分伝わりますよ。
結局この時代の影響が、後々の現代史に大きく影響を及ぼしていく、すなわち現代を生きる我々に直接関係していくことになるんだしね。
まぁ、ご参考ということで。