格闘技研究。
さるお方から「良い本」というおすすめを聞き、Amazonで中古を探して購入。
凄い本である。
グラップリング(柔道着・柔術技を着ないでやる組技の格闘競技)での裸絞(リアネイキッドチョークともいう)に特化した技術書。
立った状態、座った状態、自分が上の場合、下の場合など、さまざまなシチュエーションから、どうやって裸絞に入るのかを豊富な写真で解説してある。
特別難しいことは特に書いていない。
すぐにでも真似できそうなテクニックの数々で、やってみようと気にさせる。
章の合間のコラムも、著者のクレバーさが窺えて良い。
圧巻は付録のDVD。
本書の写真を動画で見られるのは、それはまあ普通なのだが、著者の試合映像が凄い。
試合の中で、本書で解説した通りのテクニックを使って次々と勝利を収めていく。
試合解説で本人が、「本書に自分の持っているテクニックを全部出したんで」と説明しているけれども、それにしてもである。
著者が裸絞が得意なのは対戦相手も知っていて、十分警戒しているはずなのに、ベーシックなテクニックでスルスルと裸絞が決まっていく。
スルスルというか、グラップリングだから膠着と激しい動きの連続の合間に、それこそ「あっ」と思った瞬間には決まっているのである。
いや、凄いもん見たわ。
本書の出版が10年以上前、そして著者は今も現役のようである。
これだけの技術があれば確かにね・・・。
修行修行。
俺も頑張ろ。
まぁ、ご参考ということで。