人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

職業にするということ

積読在庫からこんな本を読む。

 

これもKindle日替わりセールでレビューが高かったので買ったはず。

麻雀放浪記のようなダークサイドな話のようでもありつつ、YouTuberでもある著者だから明るくもあり。

 

プロポーカープレイヤーといっても、トーナメントで莫大な優勝賞金を狙うのではなく、日々カジノに出入りして数万円から十数万円のアガリを稼ぐ職業(グラインダーと呼ぶそうだ)らしい。

ゴルフのトーナメントプロとレッスンプロみたいなものか、と思ったが、教えているわけでもなく素人から金を巻き上げているので、これはなんと呼んだものか。

 

ひょんなきっかけでポーカーの世界に入り、紆余曲折を経て職業にした経緯と、現在の生活が綴られている。

そんなに長い本ではない。

 

なるほどそういうもんなんだろうね、と思ったのは、職業としてポーカーをするというのはどういうことかを説明するくだり。

あまり高くないレートでカモを見つけ、コツコツと勝負し続ける。

 

それを毎日、昼から夜中まで続け、帰宅して昼に起きるという生活。

それでまぁ普通のサラリーマンよりは稼げる(大体倍、税金とか上手くやりくりすれば手取りで三倍くらいだろうか)という。

 

ポーカーが好き、あるいはプロポーカープレイヤーという言葉に纏わる華々しさとは縁遠いイメージに思えるが、どうだろう。

自分が楽しいと思えるプレイではなく、間違いなく勝てる勝負をひたすら続けていく。

 

これが職業にするということなんだろうな。

それでも好きなのであれば、時折楽しいと思えるプレイになる瞬間があったりするのかな、そんなことを考えさせられるのであった。

 

まぁ、ご参考ということで。