人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

理念を求める。

理念というのは、会社のそれにせよ、個人のそれにせよ、得てして綺麗事になりがちだ。
特に会社も個人も若ければ若いほど、青臭いビジョンで、自身やステークホルダーを巻き込もうとしたりする。

しかしながら、そんな上辺だけの理念・ビジョンに飽き飽きした、アラフォーの方々にこそ、今一度ビジョンに立ち返っていただきたいなと考える今日この頃である。
アラフォーの方々は、良くも悪くも、残された職業人生の時間は短く、せいぜい50代までの10年間、それも成否の判定に時間がかかる長めの勝負であれば、10年で一回限りのチャンスしかない。

そう思うと、職業人生の中で、良きこと、意味のある仕事をして死にたいと思うのであれば、遊んでいる暇はないし、そうであればこそ、自分が本当に成し遂げたい、若しくは成さずにはおられない事は何なのか、真剣に考えてよいタイミングだろう。
そこで拠り所になるのが、職業観、人生観の反映としての理念である。

およそ事業というものは、顧客が居て、その顧客が価値を感じてくれるからこそ成り立つもの。
理念とは、そこへさらに、自らの依って立つ在り方を問うものだし、そこで問われているものは、日々の行動を拘束する、強力なものだ。

そういう意味では、理念とは極めて息苦しい存在ではあるが、たかだか残り10年、息苦しくも、自らの理想を追求する10年があっても良いではないかと思う次第。
ちょっと抽象的な話で申し訳ない。

まぁ、ご参考ということで。