人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「何がやりたいか」より「何が嬉しいか」

「あなたは何がしたいの?」と聞かれて、即答できる人は多くないはず。

特に仕事とか人生とか、長い目で捉えた時に自信を持って答えられるか、となれば。

 

歳をとると何となく話せるようになるが、人生でそれだけ考えてきたというのもあるけれど、年齢と共に選択肢が狭まり、「それくらいしか思いつかない」に近づいているからでもある。

若い人と話していると、「何がやりたいか」が全く見当がつかず、なのに折に触れてその答えを求められていて、ホント可哀想だなぁと思う。

 

「何がやりたいか」を一緒に考える時、小生は「何が嬉しいか」を対話するようにしている。

多くの会社員はそこまで自分中心ではないので、人に喜んでもらうことを喜びとしていることが多い。

 

どんな時、どんな人に、どんな風に喜んでもらうと嬉しいのか、振り返ってもらう。

大勢の前で自分にしかできない手柄を表彰されるのが嬉しいのか、自分が「これは」と思う誰かに隠れた努力を認められると堪らないのか、など。

 

もう一つは成長を喜びとするかどうか。

この辺りの強い弱いで結構タイプも選択肢も分かれてくる。

 

最後に経済条件やステータスが高いと嬉しいかどうか。

これを面と向かって問うと、やっぱり「やましい」くて隠してしまう人が多いから、新卒の時に他にどんな会社を受けたのかとか、身に付けているものとか、そんなあたりで探っていき、状況に応じて本人と確認していく。

 

「喜ばれること」「成長」「ステータス」、この三点を切り口に、その人にとって「何が嬉しいか」を確かめていくことが良いと思う。

まぁ、ご参考ということで。