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こちらもKindle Unlimited固め読みの一冊。
冨山和彦氏の著作は何冊か読んでいるし、小生も企業買収案件に関わったことがないわけではないので、本書の領域は既知の領域ではあるのだが、定期的にインプットしておかないと忘れてしまうし、多分そんなにないだろうとは思うものの「IGPI流」というところに惹かれて拝読。
ご存じない方のために一応述べると「IGPI」というのは冨山和彦氏が創業したコンサルティング会社である。
それはともかく、内容としてはなかなか面白いと感じた。
基本は財務分析なのだが、そこからさらに踏み込んで、いかにリアルなビジネスを想像できるか、ということを問うている。
単価一個、原価がいくら、営業が何人、トラックが何台、月にいくら、週だと、一日あたりだといくら。
そんなことを掘り下げていくと「ここがおかしい」「これなら納得」「ここをこうすれば良いのでは」という話に広がっていく。
小生がファンドに在籍していた際、どうしても進めたい案件があり、なんとかポジティブな事業計画が作れないか、オペレーションと財務を一生懸命考えたことを思い出した。
そういう細部まで自分の言葉で語れるようになってこそ真の経験だし、その経験で身に付いた能力こそ、真の能力なんだなと感じたものである。
こういう本を読むのは、若手のビジネスパーソン中心なのかもしれないが、多くの人に読んでもらって良い一冊だと思う。
まぁ、ご参考ということで。