リンクを貼る。
えー、こちらも事業開発では鉄板の一冊なのですが、オリジナルはまだ読んでませんでした、スイマセン。
恥を忍んで王道を学び直し、ということで読んでいる。
本書で提唱されたコンセプトは既にあちこちで定着していて、MVPとか(https://boxil.jp/mag/amp/3551/)普通に使われていると思う。
「リーン」というのは「無駄のない」という意味だが、元は「リーン生産方式」、さらに元を正せば「トヨタ生産方式」に繋がっている。
ものすごくざっくりいうと、最低限の機能実装で顧客に使ってもらい、そのフィードバックでドンドン改善していく、というもの。
Web制作やアプリ開発では、もはや当たり前かもしれない。
で、本書はそのような、「リーンな」開発方式の説明と有効性の解説、その測定方法としての「革新会計」の概念や、多くの事例について書かれている一冊。
小生のように、つぎはぎで理解している人間はさることながら、事業開発に関わるのであれば、一度は読むべき一冊だろうと、今更実感した(苦笑)。
海外のビジネス書にありがちな若干の周りくどさはあるものの、無茶苦茶長くて疲弊するほどでもない。
あと、これは想像だが、アメリカにはちゃんと戦略や兵站を計画して進める文化があって(それが強みだと小生は思うのだが)、それが行きすぎてズレたプロダクトを作ってしまうことに対するアンチテーゼ、というコンセプトだったのではなかろうか。
だからこそ、彼の国では重みを持って受け入れられ、「やってみなはれ」なんて話がポジティブに受け入れられる我々は、軽んじてしまうのではないかと自戒する。
なお、本書で個人的に最も印象的だったのは「その機能は作るべきか」という問い。
改善に取り組んで、なんとなく機能を追加したり無駄を省いたり、を続けることは出来るが、それがちゃんと顧客獲得や売上拡大に繋がってますか、つまり「作るべきものを作ってますか」という問いである。
「作るべきものを作ってますか」、いやぁ、怖い怖い…。
まぁ、ご参考ということで。