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当方、持ち家マンション居住。
リーマンショックの時に管理組合の理事長を務め、デベロッパーとゼネコンの立て続けの破綻と債権者集会、怪文書飛び交う総会運営など、一通りの経験をし、現在2回目の役員在任中で大規模修繕の議論を進めている。
というわけでこういう本は読んでしまう。
積読していると2020年も終わりそうだし。
内容としては昨今問題となっている空き家の話と、その大半がマンションであることを中心に、日本のマンションの解決し難い構造的問題と、一応の処方箋を提示している。
「一応の」と記載したのは、本書で取り上げられるマンションの構造的問題を、嫌というほど思い知らされた小生にしてみれば、本件に処方箋など存在しないと思っており、著者の提案に意味があるとは思うが、多くは救えないからだ。
詳細は本書をあたっていただきたいが、家を買うか賃貸にするか迷っている方は、まず一読を進めたい。
既にマンションを買ってしまった人は、読むと売り逃げしたくなるかもしれない。
このタイミングが悲惨なのは、ここ数ヶ月の景況感の大変動。
恐れていた不動産相場が怪しくなってきたのと、本書の解決の処方箋の一つであるAirBnBへの転用シナリオが崩れてしまったこと。
タイトルの「2020年」は、オリンピックまでは持つという趣旨だったようだが、思いもよらない形で予言は的中してしまったようだ。
まぁ、ご参考ということで。