人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

好きになる能力

いろいろなバックグラウンドの人たちと、いろいろな局面で仕事をしてきているのだが、いまの仕事に情熱を持っている人、そうでもない人と、それぞれいる。

一方で、一人の人間として、中年に差し掛かり、一角の情熱が失われつつあることを実感しているのも事実。

 

そういった人たちと触れ合い、いまの自分を振り返りつつ考えると、何かを好きになるということは、相応の情熱が必要であり、ただ漫然と過ごしているだけでは、失われる能力なのではないか、と思うのである。

小生は幸いにして、心の糧となる家族があり、一時期ほどの熱はないものの、情熱を注げる趣味があるのだが、この家族や趣味がなければ、極めて無気力な人生を送っていたのではないか。

 

好きになる能力というのは、たぶん極めて動物的な所作であって、あるがままに過ごしていれば、多分あっさり衰えていくのだと思う。

そして、いったん衰えてしまうと、なかなか火がつくことはない。

 

何かことが起これば、すぐ火がつく状態を、きっと心の若さというのだと思うのだが、その気持ちを持ち続けるというのは、結構大変なのかもしれない。

年齢と共に刺激が乏しくなってしまったり、いつまでも情熱を持ち続けられなくなってしまったり、それはもう「能力の衰え」と言ってしまって差し支えないと思う。

 

だからこそ、大きな夢や、なにかの領域に対する「好き」という気持ちを、とことん大事にしてほしい。

惰性で生きていれば、あっさり失われる能力なのだから。

 

まぁ、ご参考ということで。