真剣に考え、行動し、努力している人というのは、結果が出ていなくても周りの人はわかるものである。
周りの目を気にして、「こんなことを言ったらバカにされるんじゃないか?」「恥ずかしい」などと考える人は、まだまだ真剣じゃないんだと思っている(仕事の場面であれば、どんな形であれアウトプットを出そうとしないのだから、どのみちプロ失格だと思うのだが)。
社会人ホヤホヤの頃、ゼミの同期の何人かが司法試験浪人をしていて、それでも時々集まって飲んだりしたものである。
そのうちの一人が、浪人2年目に、一切の遊びを断つと宣言して(他の同期ともしょっちゅう飲んでいたわけではないが)、試験終了後に再会することになった。
1年ぶりの彼は、もうわかりやすいくらいスッキリしていて、そうは言わなかったが「ベストを尽くしたので結果がどうあっても構わない」という雰囲気満載であった。
当時の小生も、「あぁ、きっと受かるだろうな」と思ったし、実際その通りになったのである。
余談だが司法試験に合格し、修習期間を経ると、いきなりアシスタントがつく立場で社会人デビューをする。
言ってみれば、いきなり課長としてスタートするわけで、皆が皆課長になれるわけでもない中、実務経験ゼロでそのような立場となる以上、能力、知識など、相当な努力が必要だったのだなと、若き小生は腹落ちしたものである。
さて、古いエピソードを引き合いに出すまでもなく、真剣な努力というのは、周りの人間はだれか見ているもの。
たとえ結果が伴っていなくても、その評価は揺るがないし、努力したプロセスが失われることはない。
本人は全く前に進んでいる気がしないかもしれないが、いやいやどうして、側で見ている人間は、その前進をはっきりと理解できるものだ。
なので、辛くても諦めずに前進し続けたいものである。
まぁ、ご参考ということで。