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Amazon本は連続三冊目。
有名無名、色々な人が同社の本を書いているのだが、その中でもレビューが高かったので選んだ一冊。
日本法人のエグゼクティブを2018年までの10年間にわたり務めたという著者によって、彼らのカルチャーや経営スタイル、そして日本法人の実際が語られている。
カルチャーや経営スタイルのところは、前二冊に記載されていることと大差はない(あったらおかしいわけで)。
日本市場の特殊性を踏まえて、どう適合させていったか、という話だったり、日本人として彼らの経営をどう受け止めたか、といったあたりは、本書の特徴でもあり、興味深い。
ただ、誤解のないように申し上げると、「やっぱ日本市場変わってるわ〜(だからダメなんだよね〜)」とか「やっぱAmazonって特殊な会社だよね」みたいな、今の日本人読者ウケするようなことが書いてあるわけではない。
前者について言うと、Amazonはあんなに巨大になったのに、16か国でしか展開していないそうなのだが、それは彼らの強みが生きる場所を選んでいるかららしい。
ということは、日本市場が殊更変わっているわけではなく、彼らにとっては許容範囲ということである。
後者についても、厳しい目標を掲げ、本質的な議論を通じてやり切るだけだと感じられ、表面的な方法論の違いはあるとはいえ、特別ではないだろう。
厳しさのレベルとして、ついていけない人はそれなりに居そうだ、というくらい。
個人的に本書を読んで良かったなと感じたのは、いろいろ伝え聞く彼らのスタイルが、やはり実態を伴って運営されてきたのだ、ということが理解できたこと。
評伝はなかなかぶっ飛んでいたし、二冊目はきれいにまとまりすぎていたように感じたので。
まぁ、ご参考ということで。