人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

段取りは何処で学ぶのか

コンサルティングみたいな仕事をしていると、クライアントのためにWBSを引いてあげるような場面がある。

正直、それはあまりコンサルのタスクではないような気がするのだが、ある期日に一定の成果が求められるプロジェクト系の仕事が多く、線表をクライアント任せにしていると、我々の成果にもならないので、もたつくようならやってしまう。

 

期日を定め、やることの洗い出しと順序、役割分担を決めるだけなのだが、これを意外とやらない人が多い(出来ないのかもしれない)。

正直、こういう段取りを決めずに、どうやって取り組むつもりだったのか、こちらとしてはよく理解できずに戸惑う(逆に段取りを決めずに出来るのなら、そのやり方を知りたいくらいだ)。

 

はたまた、日程調整にすら手こずる人もいる。

候補日を出せと言っても出てこない、出てきたとしても先の日程だったり調整が難儀な時間帯だったり。

 

じゃあこちらからと出すと、返事がないとか合わせられないとか。

話が細かいが、複数の候補日に複数の調整可能日を返して来て、日程の最終決定をこちらに委ねる人もイライラする(決めて返してくれれば確認の返信で終わるのに、決めないで返してこられると、こちらが決めてまたその確認を待つという無駄な時間工数が1日単位で発生するのである)。

 

昔読んだ小説に「鍋を火をかけている間、下処理した調理道具を洗ってしまわない段取りの悪さに、男やもめを感じる」というような記述があり、実家暮らしの学生だった小生は、なるほど段取りとはそういうものなのかと激しく衝撃を受け、常にマルチタスクでこなせないか考える人になってしまった。

小生の場合、WBSコンサルタント時代に、日程調整は人材紹介のコンサルタント時代に、マルチタスクは新卒の事務業務時代にと、結局は仕事を通じて段取りを学んだと思う。

 

しかし、WBSについては実は高校生の時の試験勉強で編み出したのが最初だし、マルチタスクもきっかけは家事だから、しつけとして身につけたものを、社会人になって活かしているのかもしれない。

社会人だからといって皆が出来るわけでもなさそうだし。

 

いやいや、小生も決して出来ているとは思っていなくて、だからこそ上手くやれるように必死なだけなんだけれど。

しつけ?仕事?態度?あるいはその全て?

 

人材育成の多いな謎のような気がする。

まぁ、ご参考ということで。