人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」 読了 〜まっとう、極めてまっとう〜

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岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

 

 

「ほぼ日」のwebでは、色々なコンテンツがあるのだが、中でも糸井重里氏と任天堂の前社長である岩田聡氏(故人)との対談は非常に人気があったと思うし、小生も読むのを楽しみにしていたその一人。

本書は、そのインタビューを風化させないために、また一覧化して見易くするために、という趣旨で編纂された一冊。

 

岩田氏の生い立ちや社長就任までの経緯、マネジメントや開発についての考え方、任天堂ならではのエピソード、そして関係者の証言も含めた「人となり」が語られている。

小生はなぜ元々のインタビュー記事のファンだったのか。

 

自分なりに整理すると、まずは岩田氏のメンバーに対する向き合い方の「まっとうさ」にあったと思う。

厭わず向き合い、真摯に話を聞き、問題解決を支援する。

 

任天堂ならではのエピソードもまた魅力的で、よく知られているが「ゲームを悪者にしない」ポリシーは、なかなか実行出来ないものだと思う。

宮本茂氏とのエピソードも、ものづくりの考え方として、唸らせられるものがある。

 

もちろん、岩田氏の人物像も魅力的であるのだが、その本質は、真摯で「まっとう」というところに尽きるのではないか。

つくづく惜しい人を失ってしまったと、業界の外の人間ではあるが、感じてしまうのである。

 

マネジメントやクリエイティブ/デザインに興味がある人、ゲーム好きな人であれば、きっとなんらかのヒントだったり、面白いエピソードに触れることが出来るのではないか。

webも含めて未読の人は是非。

 

まぁ、ご参考ということで。