人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「お金の流れで探る現代権力史」 読了 ~これは面白かった~

まずはリンク。

 

たまたまKindleのセールで目にして、金にうるさい小生としては、思わず手に取った次第。

まとめ買いがお得だったし、本書も面白かったので、この後一気見してみたい。

 

著者はもと国税庁勤務とのことだが、広く歴史関係の著作も上梓している方のようだ。

「お金の流れ」となっているが、経済から見た近代史と言って良い。

 

文章も読みやすく、近代史の流れがつながりとして見えてくるので、非常にわかりやすい。

池上彰氏とかの本もわかりやすいが、近代史はイデオロギーの話になりやすい。

 

一方で本書は、金の流れ(欲望の流れ)を一直線で追うので、明快だし説得力がある。

結構近代史は読んできたのだが、それでも「へー!」と思う話も多く、裏も取れているようなので、ぜひ一読を勧めたい。

 

アメリカと中東の関わりとか、ヨーロッパ連合成立の経緯など、なんとなくボンヤリ理解していたものが、クリアになる感じがする。

これから世界を見る目も変わってくるかもしれない。

 

久し振りに当たりを引いた感じである。

まぁ、ご参考ということで。