まずはリンク。
昨今話題のFintechというテーマについて、現在注目を浴びているプレイヤーに対してインタビューを実施し、それをまとめたというのが本書。
お断りしておくと、著者の北澤氏とは面識があり、その縁もあって拝読した経緯はある。
それはともかく、昨今注目の事業者に対し、このタイミングでインタビューをし、生の声を引き出した本書の意義は大きいと思う。
本書のタイトルに対する直接の答えは、残念ながら明らかにされたとは言わないが、本書でも提示している示唆として、Fintechと注目されているサービスの主体は、必ずしも金融機関とは限らないということだ。
iPhoneを提示したAppleは携帯電話メーカーではなかったし、UBERもタクシー会社でなければ、AirBnBも宿泊サービス事業者ではなかった。
つまり、新たなサービスの旗手は、業界の外からもたらされるであろうことを物語っている。
こういった事態に対して、異分野へのチャンスと捉えるのか、既存事業の防衛戦略の注意点として受け止めるのか、考え方は色々だと思う。
ともかく、ビジネスに関わる以上、お金にまつわる部分は切っても切り離せない。
比較的ライトに読める一冊なので、事業開発に携わる人間は、フラットに向き合っても良い本だと感じた。
まぁ、ご参考ということで。