最近ではビジネスを取り巻く不確実性のことを、VUCAなんて呼ぶらしい。
激しくて不確実で先が読めなくて複雑で不透明なんだそうで。
そんなこと言ったらずっと時代はそうだったと思うのだが。
それはともかく、こういう時代に大事だと思っているのが、「いつも上機嫌で居ること」である。
特定の方向を見定めてアクセルを床まで目一杯踏み込めば良かった時代は、何が何でもやり遂げさせる「怖い」マネジメントも功を奏したのだと思う。
しかし、「どちらに行ったらいいかわからない」のであれば、どうしても試行錯誤が付いて回る。
そんな時に怖い顔をしていたら、関係者全員疲弊して前に進めなくなってしまう。
また、試行錯誤の中から新たなブレイクスルーを生み出すためには、外部との出会いも必要だし、皆の忌憚のない意見やアイデアも欲しい。
怖い顔の人には、多分そんな出会いのきっかけも訪れなければ、忌憚のない意見を聞く機会も限られてしまう。
不確実な時代には、だからこそなんとかしようと真剣に悩んでしまい、短兵急な成果を求めて怖い顔になる向きもあると思うのだが、真剣に一生懸命やって解けるのならば、それは「不確実」とはいえない。
誰もが正解を持っていないからこそ、オープンに情報やアイデアが入ってくるフローを構築し、関係者一人ひとりが持てる力を総動員して創意工夫が出来る環境が大事だと思うのである。
不確実な時代のお作法、それは「いつも上機嫌で居ること」、それも戦略的な「上機嫌」が重要なのではないか。
まぁ、ご参考ということで。