人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

組織の「知」をどうやって残すのか?(ただの投げかけ)

企業の新規事業のお手伝いをしていて、つくづく考えるのだが、様々な試行錯誤が積み重なる新規事業ほど、企業にとって学びになるものは無い。

しかし多くの企業において、その学びは特定部門の特定人材に集中し、属人化してしまう。

 

大抵の企業には、「新規事業立ち上げ屋さん」が居て、大抵は偉い人から降ってきたオーダーを形にし続ける。

組織全体からみれば、特殊な人の特殊ミッションなので他人事となってしまうし、「立ち上げ屋さん」本人も、亜流のキャリアを歩まされているようで不安になってしまう。

 

そうなると、一つ一つの経験が組織の学びとして横に広がっていかないし、それらの経験を抽象化してどのように戦略に反映させていくか、という縦の展開も起きない。

そして「立ち上げ屋さん」の異動、退職、引退と共に全てが消失してしまう。

 

そのノウハウを補う我々は商売が絶えないのだが、そういう問題ではないのだ。

どうやったら新規事業の学びを、組織に還元できるのか、日々考えているのだけれど、今日たまたまこんな記事を見た。

gigazine.net

 

学びを蓄積するには時間も必要なようだし、結局は繰り返ししかないのか?などと、色々考えさせられる。

今、小生に何か明確な答えがあるわけではないのだが、アリに出来て我々に出来ない道理は無い。

 

引き続き色々と試行錯誤をしていきたいと考えている。

まぁ、ご参考ということで。