イノベーションイノベーションと、それこそ耳タコな毎日なのですが、経営学者の入山さんは、著書の中で「両利きの経営」という概念を提唱されています。
何が「両利き」なのかというと、イノベーションには「知の探究」と「知の探索」の両方が大事だよ、ということです。
前者は既存事業の深掘りであり、後者は新規領域の探索と置き換えても宜しいかと。
今日は今日で、こんな記事を読みました。
全くおんなじ話であります。
こちらでは、「一部の資源を共有しつつ、コアビジネスの進化と同時に新事業創出に取り組む」となっていますが、要はおんなじことですね。
新規事業のターゲットだと、「あれも、これも」となりがちなのに、重要な戦略になると「あれか、これか」になってしまうのはなぜなんだろうと不思議でなりません。
勿論、戦略レベルで多方向に経営資源を配分するのは無茶苦茶大変です。
無茶苦茶大変なので、「あれか、これか」にしたくなる気持ちはわかりますが、変革期の企業というのは、やはりそんな簡単には改革できないのではないでしょうか?
大学在学中に、司法試験受験のことを「下りのエスカレーターを駆け上がるようなもの」という風におっしゃった先生がおっしゃいますが、企業経営も「何もしなければどんどん落ちていき、普通に上っているだけでは上に上がれず、ステージを上がるためには根性決めて駆け上がる」ということなのだと思います。
「あれも、これも」頑張らなきゃいけないなと思った記事でした。
まぁ、ご参考ということで。