人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

課題解決のスコープ

今、あるミートアップイベントに参加しているのだが、大企業の研究開発の先進事例やら、話題のスタートアップのピッチをお聞きしている。

これはすごい、というのもあるし、それはなかなか事業化が厳しそうだね、というのもある。

 

技術開発系のテーマが多いのだが、開発した技術の用途・目的がはっきりしているものは、成果につながりやすいようだし、「まずは初めてみる」というタイプでスタートしたものは、なかなか苦戦しているようだ。

マーケティング目線では、当たり前といえば当たり前の帰結なのだが、一方の苦戦している方も、商業ベースでは先が見えにくいものの、人類の進歩には大きく役立ちそうだったりして、判断が難しいところである。

 

営利企業のR&Dではあるので、続けることに限界はあるようにも思うのだが、日本の企業文化なのか、割と大らかに研究を続けられている雰囲気があり、「大企業やっぱスゲー」という凄みがある(とはいえ全面的に肯定している訳でもない)。

一方のスタートアップも、最近はファイナンスが潤沢なので、比較的足の長いR&Dもできるようになったが、基本は2〜3年でマネタイズを図らねばならず、正直、技術的な奥行きは乏しいように思う(本当にそんなことできるの?という感覚が残る)が、エンドを決めて(決められて)活動しているので、商用化の可能性は高そう。

 

どちらがイノベーティブか、比較するような話ではないものの、社会をより良く変革するためには、どちらのアプローチが適切なのか、考えさせられるところである。

長期の課題解決、短期の課題解決、それぞれ必要性があって、社会全体の枠組みの中で取り組んでいく話なのかもしれないが。

 

社会における自社の立ち位置を踏まえて、どんなアプローチで何の課題を解決していくのか、そんなことを考えてみるのも良いかもしれない。

雑談めいていて恐縮だが。

 

まぁ、ご参考ということで。