それなりの年数社会人を続けていて、しかも10年以上ベンチャー企業(あえてスタートアップとは言わない)界隈をウォッチしている。
今はこの十数年で3回目くらいのベンチャーブーム、起業ブームの様に思うが、底堅く盛り上がり続けている。
底堅いのは、株式市場が底堅いのもあるし、政府の後押しなんていうのもあるけれど、既存大企業がベンチャー企業に出資したり、買収したり、事業提携をしたり、というトレンドが続いていることが大きいと思う。
裏を返すと、小生の本業が忙しいのとも関係するが、これまでの事業モデルでは、これから先の時代を切り開いていくのは厳しい、という大企業側の危機感のあらわれでもある。
その流れがあってか、最近の大企業の人と話をしていると、随分自信なさげな人が増えた様な気がする。
もはや「スタートアップじゃない私たちはイケテナイ」くらいのトーンを感じる。
しかしそこは、過剰な思い込みであって、長く見続けてきた小生の立場からすると、大企業にもベンチャー企業にも、それぞれ良いところと悪いところが当然あるのだが、今の世の中的には、ベンチャー企業の良いところにやや光が当たっているだけだと思う。
そこがわかっていないと、ベンチャー企業との関わり方を失敗してしまうし、大企業の良さを見ずに、悪いところばかりフォーカスしてしまい、本来できることもできなくなってしまう。
大企業の人の高い問題意識が、かえってイノベーションを阻害する様なことにならなければ、と余計な心配をしてしまう今日この頃。
まぁ、ご参考ということで。