あまりマスコミが謳うような流行りのテーマというものについては、懐疑的な方である。
特にビジネス系で、日経新聞あたりに取り沙汰されている話題は特に。
マスコミは世論を盛り上げるのが仕事だったりするので、往々にして実態を伴わないし、業界のプロからすればズレた議論をしていることも多い。
そういう意味では、「社会が複雑化している」「高度化している」という類の話も、マスコミの記事のマクラとして登場することが多く、常に「本当にそうか?」と考えていた。
しかしながら、最近の傾向として、複数の部門にまたがる問題解決だったり、単一のソリューションを複数領域に展開するニーズが多く、経営課題が複雑化しているのを感じる。
クライアントの業務分析でも、カテゴリーを「その他」に分類せざるを得ないケースが増えていると聞くし、既存の業務の外で機会が広がっているようだ。
そういった社会の変化に対しては、既存の事業をしっかり理解した上で、新しいテーマをどう解釈するかというスキルが求められる。
矛盾するようだが、新しいテーマこそ、古いテーマの理解力と、理解しているからこそできる応用力が大事になってくる。
外部のコンサルタントとお話をしていて、何処もそのような要求をクライアントから求められており、複雑化する社会の中で、立ちすくむ企業の姿が浮き彫りになるような、今日この頃。
答えを求められるコンサルタントも、ありものの知識をなんとか繰り回して戦っているだけなんだけれど、ね。
まぁ、ご参考ということで。