今日、クライアントのキックオフイベントに参加していて、参加者の方から「新規事業を成功させるのはどんな人なのか?」という質問を受けたのである。
質問を受けて「はて?」と考えてしまった。
年間で何十人も伴走して、成功も失敗も一緒に味わっているので、一定の目線を持たれているように思われるのだが、小生自身は「全ての人に可能性がある」と信じているので、適不適(向き不向き)を考えたことが、あまりないのである。
で、改めて考えてみて、パッと思いついたのは「総合力」であった。
起業家は違うのだが、組織で新規事業を推進する人は、アイデアも大事だし、構想力も大事だし、社内資料の作成能力も必要だし、組織内人脈や信用も大事。
出来る人は、外部支援者として惚れ惚れするくらいの「一流サラリーマン」である。
組織に最適化しているはずなのに、何処の組織でも通用するに違いないと思わせるくらいの、「サラリーマン力」。
と、考えたのだが、ご質問された方が、総合力の無い方だとガッカリしてしまうと思ったので、もう一つ大事だと思ったことを申し上げておいた。
それは、「粘り強さ」である。
どんな新規事業も、トントン拍子に進むことは無い。
なのに会社の要求水準は日に日に上がっていく。
「なんでこんなことやっているんだろう?」と自問自答したくなる日々が続く。
それでも前を向いて、一歩また一歩と歩みを進めるわけで、それはもう「粘り強さ」というほかないと思う。
とはいえ、「全ての人に可能性がある」と小生は信じているし、そういう方の自己実現を支援するのが、小生のミッションだと思っているんですけどね。
まぁ、ご参考ということで。