いつの時代も日本の企業は、社員の覚悟を求めがちである。
もちろん、極限状態で最後にモノを言うのは、というのは確かにあるが、日常から求めすぎのような気がする。
戦い方のフレームワークとして、かつて「戦略・戦術・戦闘」というレイヤリングの話をしたことがあるが、気合・根性・覚悟が有効なのは、戦闘レベルの話まで。
史上最大に覚悟のある兵隊に竹槍を持たせたところで、遠くから機関銃で狙い撃ちするやる気のない兵士には勝てないのである。
戦略・戦術レイヤーで間違っているのを、現場の社員の頑張りでなんとかさせるのは無理筋なだけでなく、現場の優秀な社員の才能を無駄遣いし、更には心折らせて前線から離脱させているようでは、間違いなく戦には勝てないのである。
営業だって、商品力やマーケティング活動をなおざりにして営業の頑張り任せでは勝てないし、
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65901402.html
新規事業も起案者の思いだけでは立ち上がらないし、働き方改革だって、現場への掛け声だけでは上手くいくわけがない。
かつての戦争で負けたのも同じ話で、日本は未だに総括と反省が出来ていない、という人もいるが、さもありなんと思わざるを得ない時は、戦後70年以上経た今でも確かにある。
最後の戦闘でモノを言うのは根性だけれど、それは一旦脇に置いておいて、もっと戦略や戦術をキッチリ詰めませんか?
まぁ、ご参考ということで。