ご存知の通り、有効求人倍率とか、労働人口とか、売り手優位の環境が続いている。
人材系事業者の業績も引き続き堅調であり、市場がよく動いていることが推察される。
一方で、小生が慣れ親しんだ人材紹介の領域は、転職市場の一部しか反映していないと考えており、全体の動向を把握するのが難しい。
とはいえ、最近なんとなく、業界の動きが少し落ち着いたような雰囲気が感じられるのである。
小生が業界を離れて、いよいよ土地勘が無くなってきた可能性が高いが、大物の人事も少し落ち着いたし、大量採用を行なっている業界の噂も聞かない。
昔からのエージェント仲間も、少しづつ業務をシフトさせているし、企業の採用手法だって、メディアやツールも含めて結構変わってきた。
そういう意味では、引き続き堅調なものの、少し安定期に在るのかもしれない。
そういう時は、案件の選択肢は狭まるのかもしれないが、落ち着いてキャリアを考えるチャンスではある。
もちろんキャリアのことは、いつだって落ち着いて考えるべきだが(苦笑)、転職市場、特に人材紹介の業界というのは、世間に比べて「ゆっくり盛り上がって早めに下がる」と睨んでいるので、安定期にあるということは、ちょっとしたシグナルかもしれない。
これだけの人手不足を考えると、安易な腰折れはないと思うが、社会の変化は間違いなく控えているので、リスクヘッジという意味でも、攻めの意味でも、長い目でキャリアプランを考えたい。
まぁ、ご参考ということで。