なんだか階級闘争のような話で恐縮だ。
会社組織の中では、当然偉い人というのは存在する。
その偉い立場から得られる知見をもとに、平場の人間の更に上を行く見識を披露したりもして、平場の人間は、めげそうになる。
しかし、いま偉い人というのは、過去の経済環境下において成功したに過ぎず、現在の状況や、まして未来のことについて、当事者として責任を負っているわけではない。
そういう意味では、たとえ絶対権力者であっても、いずれ淘汰される運命である。
そして、その絶対権力者を淘汰するのが、あとに続く世代の使命でもある。
お行儀の良い会社ほど、先人の意向に従いすぎて、身動きが取れなくなってしまっているケースが多いが、そんなことを続けていると、先人の劣化と共に、自らも滅びてしまう。
故に、すべて先人は、打倒すべき存在である。
それも、奇手ではなく、横綱相撲で寄り切り、先人に引退を悟らせるのだ。
しかし、その先には、実はトップとしての強烈なプレッシャーが待っている。
そして初めて、「あぁ、絶対権力者であった先人も、このプレッシャーから逃れられる機会を、心待ちにしていたのだな」と思い知るのである。
そんなことを繰り返し、社会や組織は発展していくのだ。
いずれにしても、弟子は師匠を超えなければ存在価値はないのだから、努力し、戦い、倒す。
そのことから逃げてはいけないのだと思う。
まぁ、ご参考ということで。