人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「ナイスガイ」であれ

今日読んだこのブログは面白かった。

simplearchitect.hatenablog.com

 

アメリカに住む日本人が、自宅にバカでかい防音室のキットを設置しようとする体験を通じて、いかに日本人がチャレンジしないメンタリティになってしまっているか、アメリカに住む人々がいかにチャレンジが当たり前になっているかに気付かされる、という内容である。

エピソード単体でも面白いし、一つの文化論としても面白いので、是非ご一読あれ。

 

個人的に刺さったのは、エピソードで登場するアメリカ人に、「いい奴」が非常に多いということ。

小生の本当に僅かな交流の経験でも「いい奴」は多かったし、現地のドキュメンタリーとかリアリティショーとかドラマなんかを見ていても、「いい奴」に対する肯定感は強いと感じる。

 

困っている人がいれば、見返りを求めずに手を差し伸べるとか、新しい取り組みを肯定的にフィードバックするとか。

もちろん、東海岸と西海岸、南部と北部とか、彼の国の国民性を、簡単に断ずる話ではないのだが。

 

これは国民性の話ではあるものの、ビジネスでも大きな違いがあるはずだ。

例えば、会社の中で、何かのトラブルが発生したとする。

 

周りの人間が当たり前のように手伝ってくれる組織と、お願いすれば手伝ってくれる組織、お願いしても「なんでやんなきゃいけないの?」というリアクションがまず出る組織、どれが強いかは自明であろう。

組織風土、文化として「いい奴」をどう増やすか、という議論もあるし、そういう「いい奴」をどうやって集めてくるか、という話もある。

 

古き良き時代のリクルートでは、能力はともかく「いい奴」かどうかを採用基準にしていたことがあると、大先輩から聞いたことがある。

江副さんは、そういうことを狙って取り組んでいたのかもしれない。

 

ちなみに、小生の考える「いい奴」は、「人の幸せを、心から喜べる人間(byドラえもん のび太結婚前夜)」である。

まぁ、ご参考ということで。