こんな本を読む。
著者のことは結構有名なので、今更小生が解説する必要もないだろう。
インタビューを少し読んだことがあった程度なので、まとまった本を読んでみようと手にした次第。
とは言えこれも、クーリエ・ジャポンという雑誌のインタビューを再構成したものなんだけどね。
著者の生い立ちから直近の成果まで、終始柔らかく、ニュートラルなトーンで語られていく。
どうやってイノベーティブなことを起こして生きたか、日本の課題と良いところはどこか、そんなことがサラサラと。
読んでいて確かに、この人は賢く、新しい。
すごいよねと思いつつ、何がすごいのかって、こういう賢くて新しいヤツを重要なポジションにつけたことがすごいと思う。
ビックリするほど賢い奴は、日本にもそれなりにいるはず。
「心技体」揃ったとなると、かなり限られてくるかもしれないけれど、それでも少しは居るはず。
問題は、こういう人間が若くして国の要職に就くという機会が、今の日本に無さそうなこと。
いつの時代も、才能のある人間を捕まえ、育て、キーポジションに置いた組織が勝つ。
そういう組織、環境をどれだけ作れるか。
この辺がオジサン、オバサンに求められる役割なんだろうなと思う、今日この頃。
まぁ、ご参考ということで。