まずはリンク。
今日は終戦記念日。
世界的にはミズーリ号で調印した9月2日が終戦記念日だ、なんていう話はあるものの、
https://toyokeizai.net/articles/-/80286
なんせ先の大戦を振り返る日である。
本書は映画化もされ、小生も名前は知っていたものの、これまで縁がなかった一冊。
著者による丹念な取材を通じて明らかにされる、1945年8月15日の前後に、日本の中枢で何が起きていたかというドキュメンタリーである。
玉音放送の文言作成とか録音のドタバタなど、今に通じる「サラリーマンあるある」的なエピソードもあれば、鈴木首相を中心とした重厚なドラマ、緊迫するクーデター未遂事件など、まさに「日本のいちばん長い日」である。
よもやそんなことがあったのかと、驚きを禁じ得ない。
そういう意味では、非常に面白い本であり、未読の方には是非お勧めしたい。
しかし、陸軍大臣の割腹自殺なんて、たかが70年だけれども、戦争は遠くなったなと思い知らされる。
もちろん組織のトップとしての責任の取り方だったわけだが、その心情は「わかるようなわからないような」である。
自ら命を絶った決断に難癖をつけたい気持ちは全くないのだが、率直に「わかるようなわからないような」と四十男が思うのだから、もっと若い世代はいわんや、だし、今の政治家で割腹自殺をしようと思う人間は絶対いないし、ほんと、戦争は遠くなった。
しかし、個人的に折に触れて過去の戦争を振り返ろうと思っているのは、今の日本は先の大戦の総括がまだ終わっていないと考えているから。
原因を作った日本人のメンタリティや組織構造は、形を変えて今も生き続けており、小生も含め、その一翼を担っていると思う。
未来を作り、次世代にバトンを渡す年代として、世に新しいビジネスを問う立場として、組織運営を担う責任として、過去を振り返り、同じ過ちを繰り返さないように努めなければならないと、真剣に感じているのである。
最後に、本日共感したブログのリンクも貼っておきたい。
https://www.catapultsuplex.com/entry/pdca-without-regret
まぁ、ご参考ということで。