人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

コミュニケーションを怠るな

連日のブログ更新をご覧いただけている方はご存知かと思うが、ビジネスに関連する書籍をそれなりに集中して読んでいたり、昨日一年ぶりにテレビを見たりして、何となく感じるのが、我々はコミュニケーションを怠けていないか、ということである。

家族・友人・会社、それぞれの場面で、「ちゃんと」コミュニケーションを取っているか、ということ。

 

ちなみに一年ぶりに見たテレビはこちら。

www4.nhk.or.jp

 

ハンドボール大国デンマークの育成責任者が、日本の中学校のハンドボール部を指導するというもの。

どうもハンドボールは、全員で攻めて、全員で守り、攻守の切り替えがとても早い競技のようだ。

 

おそらくチームメンバーの対話が密で、正確でなければ、絶対に勝てないのだろう(そんなの、チームスポーツは全部そうだ、という意見もあるかもしれないが)。

それが理由で、ということなのだと思うが、デンマーク人のコーチは、チーム内の対話を徹底的に要求する(同部の顧問は「熱血指導」の一方通行なコミュニケーションだったようだ)。

 

番組の中では、ハンドボール部の中学生とその親を招き、お互いのことがよく分かっているか、というゲームのようなワークショップをやってみたりする。

そんなのをわざわざやるくらいだから、当然、親子間でも認識のギャップがかなりある。

 

昨日紹介した、「失敗の本質」でも、米海軍の司令官が、副官と毎朝二時間、甲板を散歩しながら戦略のすり合わせをした、というエピソードが出てくる。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

 

 

組織の戦略をズレなく共有しようとすれば、それくらいの手間がかかるということなのだろう。

テレビの話に戻る。

 

何とか試行錯誤を経て、チーム内で対話が生まれて来ると、チームメンバーに主体性が出て、「ハンドボールが楽しい」という声が上がり出す。

そう、コミュニケーションは一方通行ではない。

 

対話の当事者が主体性を持つから成り立つのだ。

主体性を持って取り組む行為は、当然楽しい。

 

組織を上意下達で動かすためにも、コミュニケーションは威力を発揮するけれど、ボトムアップで活力ある組織を構築するためにも、コミュニケーションを怠ってはならないのだ。

そんなことを感じさせられた次第。

 

まぁ、ご参考ということで。