中途入社で会社に入るということは、何かの変化を起こすことを期待されているのだと思っている。
採用側からすれば、例え同業からの移籍だったとしても異質な存在であることは間違いなく、中途採用にはそれなりにリスクがある。
しかしそれでも採用するということは、なんらかのポジティブな変化を組織にもたらしてほしい、という期待値の表れと考える。
業務が山積みで、人間であればなんでもいい、ということも無いわけではないが、それは採用側がリスクを軽視した雑な判断をしている場合に限られる。
故に、中途入社の人間は、組織に変化を起こすことが価値なのだ。
問題は、それがどのような変化なのか、ということ。
積極的にコミュニケーションをとり、組織の風通しを良くする。
周囲のモチベーションを高め、各メンバーを成長させる。
怠けず真面目に仕事に励み、業務の量と質を高める。
ここまでの変化については「ノー」という人はいないだろうし、まず取り組んで間違いない(体力勝負な感じは否めないが)。
難しいのは、変えるべきでないところ(良いところ、組織のベースとなる価値観)を見極め、変えるべきところを変える、という若干トートロジーな次元に入ってきたあたり。
上位の職層になればなるほど、「変えるべきところを変える」動きを期待されると思うが、これはもう経営トップの発言を注意深く聞き続ける、というのがサラリーマン的な動きの第一だろう。
並行して同業他社比較だったり、異業種の成功事例研究だったりをしながら、経営トップと意見交換を重ねていき、自分にも会社にも腹落ち感のある変化点を探っていく。
小生のサラリーマン的限界で、こんなことしか考えつかないのだが、コンサル的な動きとしても間違いはないはず。
いずれにしても、変化を起こす、それもポジティブな変化を起こすという意気込みは、常に持ち続けていて間違いは無い。
まぁ、ご参考ということで。