人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

人に歴史あり

ブラジリアン柔術の先生の自伝を拝読。

 

表紙の写真もいい感じですな。

先生が何年も書いてきたブログを編集したモノなので、もともと統一感はないはずなんだけれど、まとまった自伝に読めるのは編集の力か書き手の力か。

 

特別だけれど特別じゃない。

凄いけれど凄くない。

 

第一印象というか、読後感でパッと思いついたのはそんな感じ。

知っている人の自伝というのは、こういうモノなんだろうか。

 

曰く、強いというのと、上手いというのと、試合で勝つというのは全部違うそうだ。

おぉ、なんかそんな気もするし、よくわからない気もする。

 

レベルが低い感想ばかり書いているけれど、やっぱり小生のレベルがまだまだ低いということなんだろうな、それは。

ふと小生自身を振り返ってみると、上手い→強い→試合で勝つ、という優先順位で練習に取り組んでいる気がする。

 

自分らしいといえば自分らしいけれど、世界大会で優勝する人はやっぱり違う。

七帝柔道の在りし日のエピソードも窺えたりするので、マニアな方は是非一読を。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

テクニックを積み上げる

格闘技研究。

 

グラップリングというのは道着を着ずに行うブラジリアン柔術みたいなモノで・・・、っていうと怒る関係者もいると思います。

独立した競技として成立しているモノなので。

 

そっち方面もやってみたいなぁと、何か教則がないか、というわけで古い本に辿り着く。

読んでみた感想はまぁ、ブラジリアン柔術のテクニックとほぼ共通だったなと。

 

いまだったら動画教材なんだろうけど、十数年前の本なので、まぁ豊富な写真を参考に練習しなさいということなんだろう。

それなりに練習を継続してきているので、読めば何をやっているかはわかるけれど、練習していなかったら理解できたのかなぁ。

 

そんなことを色々考えたりするけれど、強くなるのに近道はないんだね。

テクニックをしっかり積み上げる。

 

積み上げたテクニックを元に、判断力を磨く。

判断を実行に移せるフィジカルを維持・向上させる。

 

それ以上でもそれ以下でもなんだろうな。

まぁ、ご参考ということで。

 

真っ当に商売をする

積読在庫消化。

 

昨今の韓流コンテンツの躍進の背景を分析した本。

個人的にはあまり縁がないジャンルなので、「へー、そうなんだー」という印象。

 

Netflixとかアカデミー賞受賞のコンテンツについては聞いたことがあるけれども。

読んだ印象としては、真剣に世界で売れるコンテンツを真っ当に作り込み、頑張って販売をする、という風にしか、良くも悪くも受け止められない。

 

そりゃ水モノではあるけれど、真っ当に商売をすればそれだけ当たる確率は上げられるわけで、それをちゃんとやってきたから今があるわけです。

どうもブームに乗っかろうとする人たちは、その辺の真摯さが感じられないんだけれども。

 

昨今の韓流については、真面目に作り込んで世界的にヒットしているわけだから、そりゃ良かったんじゃないですかという印象。

浮き沈みが激しいし、新しいモノを常に求める業界だから、日本も今からちゃんとやれば、十分リターンを得られると思うけどね。

 

まぁ、ご参考ということで。

見えるか、見えないか

娘が学校のイベントで、劇団四季の公演「美女と野獣」を観てきた。

さぞかし感動したのだろうと思いきや、ウチの娘的にはイマイチだったらしい。

 

席がよくなかったというのもあるのだが、感動して泣いた同級生も居たそうだから、娘の感性による。

曰く、すごいセット、すごい演出を観るんだったら、アニメ版か実写版の映画でいいじゃないか、と。

 

いや生歌は素晴らしいんだけども、と。

娘としては先月観た能楽(演目は「葵上」)の方が、よほど想像力を刺激される、ということだったらしい。

 

「お前は小林秀雄か!」と、あってるかあってないかわからないツッコミを心で呟くも、いつのまにか完全に日本人の感性になっとるなぁと感心したのであった。

能楽の舞台というのは美しいのだが、何もない。

 

どんな演目でも、背景は松の絵(国立能楽堂)。

そこで展開される物語り、それも古語で話され、完全についていけているとは言い難い中で、自分の頭の中で情景を描いていく。

 

そりゃ高度な芸術ですよ。

それが楽しめるというのは素晴らしいことだと、親ながら思うのだが、友達と話す時は気をつけろよ、娘。

 

そしてそのまま突っ走れ。

まぁ、ご参考ということで。

興味深い産業分析

積読在庫消化。

 

経営学」となっているけれども、ある会社や組織の特定の課題に対して解を出すタイプの本ではない。

ベンチャー企業が起こり、発展していく中で、テクノロジーがどのようにかかわるのか(極端な話、あったほうがいいのかなくてもいいのか)、産学連携のために特定エリアに密集したほうがいいのかそうでもないのか、人なのかアイデアなのか。

 

そういう世界中の研究の成果をまとめた本。

高いレビューが多いし、実際「へー」と唸る場面は多いけれど、仕事にどう活かしたら良いものか。

 

経営者がイノベーションのための環境整備に役立てることは出来るだろうが、即効性は期待できない。

ただ信じて待つ、ということになりそう。

 

成長力は会社の若さで決まる、とわかったところで、もうどうしようもないもんね…。

そんな感じではあるのだが、やっぱり頭に入れておくべきだとは思うのだよね。

 

原理原則ってこういうことなのかなぁ。

まぁ、ご参考ということで。

実は知られていないが

積読在庫消化。

 

なんと、我が青春を呼び覚ます、「グローバルソブリンオープン」のファンドマネジャーだった方の本。

グローバルソブリンオープン、略称グロソブを知らない人はググってください。

 

若かりし頃死ぬほど販売したのでした・・・。

で、その著者が経験を元に、金利をチェックすることで投資に役立つんだぜ、ということを丁寧に解いてくれる。

 

それも世界経済の中心たるアメリカの短期金利長期金利、そして社債金利(スプレッド)の循環、そしてそれぞれがクロスする瞬間で判断する。

上下する理屈、クロスする理屈も説明してくれており、なるほどなぁと納得。

 

なんだったら、みんな知らないだけで、業界の中では常識なの?という印象すら覚える。

じゃあ、こまめにスプレッドシートで記録していきますか、というマメさに欠ける点が、小生が投資に向いていない証拠なんだけどね・・・。

 

でもまぁ、ちゃんと投資をやりたいね、という人は読んでみて、ちゃんと実践してみるのが良いと思います。

まぁ、ご参考ということで。

 

 

BIG5を知ってるか

積読在庫消化。

 

金融系をメインにした作家さんの比較的新しいノンフィクション。

心理学でもはや定説となった性格累計のBIG5に、知能や容姿などを加えた要素で人間の人格分析に切り込むという作品。

 

BIG5は本で読んだことはあるので、知らないでもないのだが、改めて最近の研究や著者ならではのシニカルな(?)分析で、「へー、そうなんだ」という話がたくさん出てくる。

元々心理系の本は好きで読んできたのだが、それでもとても楽しめる。

 

著者の週次更新のブログを読み続けているが、そのブログ連載を読んでいるような、割とコンパクトな章立てが続いていくので、読みやすいというのもある。

巻末のBIG5簡易テストを家族でやってみて、楽しく団欒したりするのであった。

 

まぁ、ご参考ということで。