積読在庫消化。
そうですね、良い本だと思います。
著者はオーストラリアの研究者だそうですが、ヨーロッパとの絶妙な距離感が良い本を書かせるんでしょうか。
何年に何があって、という話もあるけれど、誰がどういう意図でこういう行動に出て、その結果どうなったのか、という形で話が展開されていく。
キリスト教と国家権力、民族がダイナミックに絡んでいく。
最近読んだ「東インド会社」も同じような感想を持てたけれども。
歴史の勉強って、過去の「人」の振る舞いを分析して、それを未来にどう活かすか、というものだと思うんだよね。
その振る舞いを深掘りしていくと、色んなドラマがあって、限られた時代、エリアの話だけでも生涯を費やすことができる奥行きがあるから、学校で歴史を教える場合は、どのドラマを切り出すかが難しいから、結局出来事の羅列になっちゃうんだろうなぁ。
難しいねぇ。
まぁ、ご参考ということで。