人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

入門書は一冊でいい

続けてこんな本。

 

曹洞宗を「掘る」ことにしたので、続けて買って読んでしまったのだが、前に読んだ本と記載されているカテゴリーや内容は見事なまでに被っており、個人的にはおさらいして知識を定着させる以上に意味はなかったかなぁと。

違いを探すと、こちらの方がフラット、客観的というか、宗派内の権力構想の歴史などが詳しい。

 

しかしねぇ。

比叡山から追われるように京都を去り、永平寺を建立して権力と距離をとり続けた道元様の、その次の次の代にはもう跡目争いというのは、なかなかに幻滅であるけども。

 

個人の私利私欲というよりは、より厳格に修行に向き合うか、広く普及の道を探るか、という考え方の対立だったようなのだが。

であるならば、それぞれが正しいと思って行動していたことが争いを産んでしまっているので、僧侶と言えども大きな視点で正しい振る舞いをするのは非常に難しいということなんだろう。

 

だから修行が必要なんだねぇ(苦笑)。

まぁ、日々仕事に取り組み、プライベートを過ごしていても、「お前は正しい行いに取り組んでいるのか?」と振り返るとハッとする。

 

まぁ、ご参考ということで。