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こちらもKindle日替りセールでポチった一冊。
もはや知っているようで知らない分野は片端から手を出すというスタンスに近いのだが。
当時27歳のライターであった女性が、友人との酒席の勢いで予備自衛官に応募し訓練を受けた体験記。
予備自衛官の制度とはどんなものか、実際どんな訓練をするのか、知られざる内情とは、などなどを面白おかしく、人によって好みが分かれるほど軽いノリで(小生はギリギリ許容範囲)綴られていく。
「面白おかしく」の面白さもあるし、普段触れることがない情報を得る興味深さもあるのだが、訓練を通じて著者自身が予備自衛官としての使命を得て、成長していく心の移ろいが、成長物語として読ませる。
多分著者も無意識なのだと思うし、だからこそ心に届くところがある一冊だと思う。
それにしても、日本の自衛隊というのは、きっと練度は世界的にみても相当高いのだろうなぁと本書を読んで感じさせられる。
他国のように食うために仕方なくという人の割合は少ないだろうし、義務で任官しているわけでもないし、そういう意味では志が違うんじゃないか。
そういう人たちに、ギリギリの装備で頑張ってもらっているというのはちょっと申し訳ない気がする。
ちょっと長いのだが、いろいろな人に読んでもらいたい。
きっといろいろ思うところがある本なのではないか。
まぁ、ご参考ということで。