まずはリンク。
積読在庫総ざらいが続くのだが。
大学の時に行政法は履修したのだが、全く記憶に残っておらず、地方自治も理解したいので、補強の意味で買ったのだと記憶している。
著者のことは存じ上げないのだが、自治体での職務経験があるアカデミズムの人らしい。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8A%E4%BA%95%E7%85%A7
講義録かのように、である調や体言止めが続いたかと思うと、ですます調になったりと、著作として統一感には欠ける。
Amazonのレビューで酷評されているが、そこでの指摘のとおり、テーマもやや散漫で結論に至っていないところもある。
ただ、日々地方自治体に暮らしながらも、特にそれを意識してこなかった小生にとっては、本書で提示される議論は「へー」の連続であった。
日本は他国と比べて地方自治体の規模が大きすぎること、財政問題等で合併しているが解決になっていないこと、地方交付税の本当の意味(小生はユニバーサルサービス提供のための国からの委託費と理解した)、東京にはかつてほど人口が流入しておらず固定化しつつあること、国の旗振りで画一的な「地方創生」に取り組んでも効果がないこと、などなど。
地方創生ネタは、昨今の新規事業のトレンド(AI、インバウンド、地方創生でネタの半分以上は拾えるはず)だが、本書に記載されている過去の経緯、提言を理解した上で、真に求められる事業とはなんなのか、じっくり考えることが必要なのではないかと思い知らされた。
まぁ、ご参考ということで。