人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

プロの目線と求人の設計

こんな記事があって。

小生この記事を読んで、その採用職種のプロの目線って確かだなぁと、お恥ずかしながら思ってしまった。
確かに、Word・Excelのくだりは小生でもツッコんだと思うが、それ以上のところはなかなか説得力を持ったツッコミは出来ないし、もしエージェントとしてそんな求人の相談を受けたら、「いやだってサッカーチームのマーケティングですよ?むっちゃ面白いじゃないですか?」くらいのノリで転職希望者に案件の紹介をしてしまいそうで背筋が凍る。

まぁそのへんは小生の恥を晒すだけのことなのでよいとして、以前のエントリでも書いたが、採用企業というのは、目先の経営課題を中途採用によってなんとか解決しようとする傾向があり、勢いエージェントもその課題感、ニーズに寄り添いがちになる。
しかし、本当によい人材を採用しようとした時には、「その会社に転職する理由」をきっちり設計する必要があって、それはつまり、転職を考える人に、その会社に在籍することによる、意味あるキャリアパスを用意して提示してあげる、ということにほかならない。

別の言い方をすると、冒頭のブログのツッコミは至極真っ当で、エージェントとして、採用企業の良い採用にコミットするのであれば、そのツッコミを良い形で咀嚼して、採用企業にフィードバックし、共にマーケットの実勢に即した採用要件に作り直していく動きが求められるのだと思う。
一方、転職希望者の方々は、案件のご紹介をしても辞退される方々が多く、エージェントは通常、その方の指向性を探る為に、なぜ辞退するのかをお聞きすることが多い。 

しかし、そのターゲットになる転職希望者の方々にすれば、おそらく今回のブログのような、プロとしての案件の評価があるかもしれないので、その評価に基づく辞退なのであれば、それを採用企業にフィードバックする為にも、きっちり辞退理由をお聞きするべきなんだろうなと思ったりする。
考えてみれば、そんなに意識せずそういった動きをしてきたようにも思うが、今後機会があれば、採用企業に意味あるフィードバックをする為に、転職希望者のご意見をきっちり聴こうかなと、意を新たにした次第。

転職を希望されている方々には、より良い転職市場を作る為の役割として、是非良いフィードバックをいただけたらなと思う。
まぁ、ご参考ということで。