人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

現役時代をどれだけ長く維持できるか

一職業人として、自分自身がどこまで一線で戦え、各所から声がかかるのか、大変関心の深いところである。
組織に所属し、その組織の人間として全うするというキャリアの方には無縁の世界かもしれないが、いくつかの会社を渡り歩いてしまい、その「組織の人」というよりは、「何らかの技能で雇われた人」という位置づけになってしまった以上、自分のスキル・能力がいつまで通用するのかというのは、「関心の深い」というよりは、死活問題というべきかもしれない。

時々、シニアの経験を生かして社会貢献や新たなビジネスにつなげたい、というようなテーマが話題に上ることがあるが、これは結構難しい問題を孕んでいると思う。
一つは、上記の通り、そのシニアが本当に使えるスキルを持っているのか、ということ。

ある組織に長くいた人というのは、それはそれで素晴らしい経験を持っているのは確かだが、即時活用できるスキルがあるか、そのスキルが錆びついていないか、という意味では、結構難しい人が多い(グサッときた大企業の会社員は多いに違いない)。
もう一つは、体力的な問題で、人間30代後半に入ってくれば、嫌というほど体力の衰えを感じるはずだ。

そうなってくると、社会とのかかわりという意味では、現役の人たちと一緒に仕事をするということになるので、お互いフラストレーションをためる結果になりやすい。
時折、そこら辺の20代より全然元気な60代もいらっしゃるので、一概に言えないのだが。

体力とともに、気力というのもある。
これは個人的な経験と、いろいろな観察で思うところだが、やる気が無くなるというより、良い意味でわがままになってくるというか、「やりたくないことはやらない」というはっきりした意思が出てくるといえるだろうか(悪く言えば「だんだんいろいろ面倒臭くなる」ということかもしれない)。

小生もお恥ずかしい話だが、体力的な衰えというより、選り好みという意味での気力の問題は、正直ある。
そんなこんなで、キングカズとか、イチローとかの日々のストイックな取り組みを見ていると、「あぁ、自分も頑張らなければ」と思う今日この頃。

専門領域を深めるべく、情報のアンテナを高く持ち、領域を深く追求していくこと、体力を維持向上させるべく、常に気を使うこと、新しい技術・ビジネス・動向に、常に関心を持つこと。
そんなことしかできないのだが、一日でも長く、現役を長く続けられるか、そんなことを日々試されていると思っている。

まぁ、ご参考ということで。