人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

転職における「マネジメント経験」とはなんぞ

転職の世界では、転職希望者がある程度の年齢に達すると、「マネジメント経験」の有る無し、というテーマが出てくる。
「マネジメント経験」というのは、単純に言えば、一定の権限を持って、特定の領域をコントロールしているかどうか、ということなのだが、転職の世界において、良くポイントとして見られてしまうのが、人事評価をする対象の部下を持った経験が有るか無いか、ということ。

ということは、例えばシステム開発の場面で、プロジェクトマネジャーとしてエンジニアの開発進行管理をしていた、というだけだと、転職の世界における「マネジメント経験」には入らない。
しかし、本来の意味でのマネジメント経験ということであれば、それも対象に入ると思うし、単純に部下の人事評価をしたから、マネジメントの経験があるかといえば、それはそんなわけではないはずだ。

つまり、転職の場面での「マネジメント経験」というのは、うがった見方をすれば、本当に経験能力があるか、という事より、その組織の中で評価され、それなりの立場にいた経験があるか、ということを問うている、と言えなくもない。
これは、一緒に働いたことがない転職希望者を、限られた機会の中で見極めようとすると、今いる組織で評価された人材であれば、ある程度の能力の期待ができるであろうという、期待値に頼らざるをえない、企業側の事情によるものだと、小生は推察している。

なんだか身も蓋もない話で恐縮なのだが、そんな理屈があることは、理解しておいて損はないと思う。
まぁ、ご参考ということで。