人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

時には数多くの出会いを求めることも大事だが

転職にあたって、どれくらいの企業と話をすることが必要なのか。
もちろんそんな問いに、一律の答えはないし、人間的な繋がりで動いていくのであれば、現実的には多くの企業と同時並行で選考を進める、という事にはならないとは思う。

しかし、長い目で見てより良いキャリアを模索したいという時や、デッドエンドが決まっていて、何が何でも転職しなければならない時などは、できるだけ多くの企業と会ってみることも、一つの進め方である。
どちらのシチュエーションも、「こうしたい」という明確な志向がないまま、動いていく事になるので、そのなかで「それらしき」方向性を見出していくには、どうしても数をこなしていくことが必要になる。

もう一つは、数多く会った経験がないと、中途半端なレベル感の案件に出会った時に、「まぁ、こんなものなのかな」と納得してしまい、後で、もう少し考えればよかったなぁ、という展開になることがあるからだ。
本音では納得している訳では無いんだけれど、「転職とはこういうものなのか?」という感じで、なんとなくサインしてしまうイメージである。

それはやっぱり避けたいのだが、そうなると、数多くの企業を受ける、という覚悟が必要になる。
それも真剣勝負で臨まないと、結局一社も受からないという展開になるので、全く身にならない。

なんてくたびれる話なんだと思われるかもしれないが、転職活動にはそういう側面もある。
時々申し上げるのは、「なんとなく受け続けていたら、100社面接しても、1社も受からないですよ。でも、100社真剣勝負で臨んでいれば、10社も受けないうちに、本当に良い出会いがあると思います」ということだ。

そうやって、真剣に数多くの出会いを求めていくと、結果的に「数多く」なる前に、決まってしまうこともある。
出会いとはそんなものなのかもしれない。

まぁ、ご参考ということで。