人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

人生何が生きるかわからない。

小生、現在は新規事業コンサルティングを行っているのだが、それまでは、金融機関での事務・営業、投資、及び人材紹介会社のエージェント業などに携わっていた。
そんなバックグラウンドをご存じな方々から、「新規事業コンサルティングなんて、未経験でなんで出来るんですか?」という質問を受ける事がある(失礼じゃない意味で)。

小生が果たしてできているかどうかは別として、本当に些細であるが、事業モデルを形にした経験があるのと、過去、事業計画・数値計画・経営計画を作ったりした経験はあるので、その辺が生きているのは事実。
しかしながら、実は結構効いているのが、人材紹介会社のエージェント業ではないかと感じている。

エージェント業は、初対面の方々とたくさんお会いし、短時間で信頼関係を作り、人生に関わる深い話の本音を引き出せるかどうかが勝負であろう。
この経験が、新規事業の立案をするところで、ユーザーや業界関係者インタビューの時に、とても生きていると感じている。

新規事業は、一般的にはリサーチや統計データなんかをベースに考えていくのだが、最終的には「顧客の声」を引っ張り出せるかが勝負。
その「声」も、リアルで、力強く、更に言えば顧客自身も気づいていないような、本音の本音を引っ張り出せると、新規事業のサービス設計にとてもインパクトがあって、コンサルタントとしての腕の見せ所なんだろうと思っている。

もう一つ、プライベートで武道に取り組んでいるのだが、時々師匠の代理を務める事がある。
道場のメンバーは良く知った人間ばかりとはいえ、指導の場面というのは、複数の相手に対し、わかりやすく端的に話す、ということだ。

これが結局、クライアントとの会議場面での議事進行やら、セミナー運営の司会進行なんかが、「気がついたらできている」理由なんじゃないかと思ったり。
本当に、何が生きるかわからないし、逆に言えば、過去の経験はなんでも生かしていけばいいんじゃないかと思うのだが。

まぁ、ご参考ということで。