人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

見えない成長市場は本当にあるのだ

新規事業のお手伝いをしていると、これから伸びる分野は何処か、という議論になる。

議論しているだけでなく、色々な話を聞きに行ったり、アンテナ高く情報収集をしていると、ある関係者の中では有名な成長市場だったり、ニッチだけれどちょっとネットで調べれば出てくるトレンドというのが、結構あるのだ。

 

今週、小生が関わり、見聞きしただけでも、

・レジに連動したプリペイドカードのビジネス(コンビニでたくさんぶら下がっているアレ)

・中国の消費市場(今まさに世界最先端になりつつあると思う)

・中国の現地企業に対するコンサルティング

・日本の新しい図書館の市場

・新しいコインランドリーの市場

規制緩和領域(グレーゾーン領域というと、「黒っぽい」イメージがあるが、正確には「白とも黒とも定義されていない領域」という表現が正しいと思う)

・オリンピックを機にもたらされる、グローバルなCSRCSVについてのレギュレーション(このままだと、選手村の食事に日本農業の生産物が提供できない可能性が示唆されている)とその対応のトレンド

・遠隔医療(既に日本国内で、民間企業が実現している)

といった具合だ。

 

これ全部、程度の差はあれ伸びている市場だし、盛り上がりつつあるトレンドである。

どうだろう、まだまだ見えない成長市場は、たくさんあるのではないか?

 

というわけで、今日も引き続きお仕事である。

有り難い限り。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

わからなければ人に聞く

わからなければ人に聞く。

今日は、最も当たり前だけど、最も強力な方法論を、改めて思い知らされた一日であった。

 

前にも書いたが、悶々としている状態、理解できない状態というのは、自分(達)の中に答えが無いということなので、そのまま思索や議論を続けていても、ほぼ前に進むことはない。

そういう時に、他人に相談に行くと、思いもよらない角度から、極めて有効なアドバイスを貰えたりするものである。

 

それはもう、「あっさり」というくらいである。

コツがあるとすれば、適切な人に話を聞きに行くことくらいだが、これもまた、「どんな人が適切なのか」ということをアレコレする必要もなくて、「一番話を聞きたい人に聞きに行く」で良い。

 

「一番話を聞きたい人」で大体思いつく人というのは、知見、能力、人格の総合判断でリスト上位ということなので、インタビュー相手としてほぼ間違いない。

もし仮に、直接の面識がなかったとしても、これだけソーシャルメディアが普及した時代、誰か共通の友人は居るものだ。

 

つくづく良い時代になったものである。

会えたらあとは簡単。

 

一生懸命お話を聞き、心の底からお礼を述べる。

それでも感謝し足りなければ、別途お礼の機会を何かアレンジすれば良い。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

 

 

 

趣味を仕事に生かす

何度かコメントしているが、小生は高校生の時から武道を学び始め、二十数年を経た現在もずっと稽古を続けている。

今も武道が本業だと思っている(世間的には趣味と言うべきなのだろう)が、今日はそのあたりと仕事との関わりの話を。

 

それこそ若い頃というのは、アイデンティティそのものも不安定だし、社会人としてちゃんとやっていけるか不確かな中で、武道を研鑽しながら、「なんとはなれば、こちらで一流を目指せば良い」という、拠り所であり逃げ場でもある役割を果たしていたのは確かだろう。

一方で、武道というのは、それそのものがビジネスパーソンとして役に立つことは、ほぼ無い(あったら問題だ)。

 

その面では、ゴルフをやっていた方がよほど役に立つとずっと思っている。

副次的には、日本の伝統がベースにある一方、多くの人はよく知らない世界なので、話のネタとして生きることはある(外国の方と接する機会が多ければ、より生きるのかもしれない)。

 

一般的にはざっとそんなところだろうが、ここから先は小生が個人として意識していることを。

武道というのは、ある歴史的背景をもった技術体系なのだが、それに取り組むということは、歴史的背景を通じて大袈裟に言えば、「人間とは何か」「文化とは何か」を理解することであり、技術体系の体現を通じて「学びとは何か」「成長するとは何か」を体感することであり、いずれも武道以外(もちろん仕事にも)に展開できる筈だと考えている(少なくとも小生の師匠は、それを伝えようとしてくださっていると思う)。

 

もう一つは、「姿勢」である。

よく、二十数年続けていることをご評価いただく機会が多いのだが、個人的には長く続けていること自体に全く意味はないと思う。

 

大事なことは、続けて行く中で進歩しているのかどうかであり、進歩のない継続は単なる習慣でしかなく、それだけの姿勢で日々向き合えているのか、というのは、小生自身まだまだ甘いと考えている。

また、武道特有の要素として、社会的に人格者であることを期待されているので、「流派の看板を背負っている」というのはあまりに僭越だが、「やっぱり武道をやっている人はちゃんとしてるんだね」と言われる程度の姿勢は求められていると自覚しているつもりである。

 

そういう意味では、武道を通じて、仕事も含めた「ことに向き合う」姿勢というのは、醸成された面は否めない。

ともかく、たとえ趣味と言えども、向き合い方次第で色々な活かし方があるのだと思うのだが、いかがだろうか。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

情熱×ノウハウ×リソース

事業なり、プロジェクトなり、成功要因を因数分解した一つのあり方が、「情熱×ノウハウ×リソース」だと思う。

全部が揃っていれば、多分成功すると思う。

 

なので、成功するには三つのうち何が足りないかを見極めて、足りない部分を賄う努力をすれば良い。

自分で賄えなければ、誰かと組むというのも手だ。

 

組んだ以上は、組んだ相手と納得感がある成果配分を設計する。

そこをケチるとロクなことがないのだが、案外わかっていない偉い人が多いので要注意だ。

 

とはいえ、情熱も、ノウハウも、リソースも、一定のレベルに引き上げるのは容易ではない。

物理的に最も制限があるのはリソースだが、「人」や「金」の世界であれば、「勝ち筋」が見えると案外集められる可能性はある。

 

一方で、ノウハウはネットで調べればかなりの情報が得られる時代になったものの、検索の深さはまだまだ個人で差が付くし、ネットに出てこないさらに深い最新の知見を得るのは、テクニックを要する。

そして最も厄介なのは情熱だ。

 

表面上情熱的に見えても、簡単な障害であっさり折れてしまう程度かもしれないし、ゴールに近づくことによって初めて盛り上がってくる情熱だって存在する。

モチベーションは与えることは、本当に難しい。

 

そんなことを考えながら、日々新規事業のお手伝いをしている。

まぁ、ご参考ということで。

 

アクセルとブレーキ

個人的に気をつけていることなのだが、何事も(仕事でも遊びでも)アクセルを踏む瞬間と、ブレーキを踏む瞬間というのがあり、それらを「意識的に」行えているかどうかが大事なように思う。

イデアを「出す」場面と「叩く」場面は分けたほうがいい、と教わった話と似ているような気もする。

 

まっとうに仕事を続けている人間であれば、ブレーキを踏みっぱなしということは無いと思うが、安直に踏むことが多くなると、コースを走るタイムはだんだん遅くなっていくだろう。

しかし、気をつけたほうがいいのはきっと、知らず知らずのうちに、アクセルを踏みっぱなしにしてしまうことで、本人的には頑張っているつもりでも、オーバースピードでコーナリングが膨らんでしまったり、ホイルスピンで結局タイムロスをしてしまったり、酷くすると車を傷めたり、なんていうことにも繋がってしまうのではないだろうか。

 

大事なことは、今アクセルをベタ踏みするシーンなのか、きっちり減速する場面なのか、そこを正確に見極めて、その上で最速タイムを出せるようなアクションになっているか。

我を忘れてアクセルやブレーキを踏みすぎることなく、自分自身をコントロールできているか。

 

そのあたりは常に冷静でありたいと思う。

まぁ、ご参考ということで。

 

日本の会社にはプロが居ない

まぁ、「居ない」は大袈裟だ。

「結構少ない」位だろうか。

 

エージェント専業で仕事をしていた時に、クライアントの人事で、「いや〜、これまで営業一筋だったんですが、この度どういうわけか人事部長を拝命しまして…、しかしウチのメンバーは優秀で助かりますわ〜」みたいな人にお会いしたことがある。

おいおいメンバーはいい迷惑だなと可哀想に思いつつ、具体的な中途採用ポジションの話になると、「いや、そのポジションはその道の経験が深い人じゃないとダメなんです!!」というご依頼で、「お前がいうか?!」と心で激しく突っ込んだものである。

 

日本の会社には、美しき「ジョブローテーション」という制度があり、時折上記の様な「なんじゃそりゃ」的な事案だったり、異動と共にノウハウがゼロリセットしたり、という非効率が蔓延したりする。

プロでない故に初動が遅れ、それが積み重なると「まずは様子を見る」のが習慣になって、ますます非効率に、なんていう悲惨な事態も起きたりする。

 

なのになぜジョブローテーションがあるかというと、当然メリットがあるからだ。

日本は会社に新卒がまっさらの状態で入ってくるので、当然その時点ではどんな適性があるかわからない。

 

なので色々な職種をローテーションしながら、最も活躍できる適性を探れるという、働く人にとって、大変ありがたいものだったりする。

また、色々な職種を経験するということは、スキルに幅が出るということでもあり、当然視野は広くなる。

 

それに、異動を通じて社内の様々な部署と接点が出来るので、組織の中で「高度な根回し」が出来る様になるのだ。

元々は、高度経済成長期に圧倒的な人手不足になり、みんなでなんでもやらなければならなかったのが発祥、という説もあるので、時代と合わなくなっている面もあるのかもしれないが、会社員である以上、良い点を理解した上で最大限活用し、悪い点を避ける様に動いていきたいもの。

 

もっとも、そういう小生はもはやジョブローテーションとは関係ないワーキングスタイルになってしまったが(苦笑)。

まぁ、ご参考ということで。

いま学生だったら、どの会社に入る?

社会人経験をそれなりに積んだいま、学生だったとしたら、どんな会社に入るだろうか?

完全な「タラレバ」論なので、考えるだけ無駄な様な気もしないでもないが、時代感や企業を見る目を考える意味では、悪くない思考実験だと思う。

 

小生が直感的に考えるのは、ITの業務系・基幹系システムコンサルに入る、ということ。

小生が銀行を新卒で選んだのは、「企業経営」を俯瞰して学び、番頭役としてプロになりたかったからだけど、その視点で考えると、システム切り口で経験した方が、21世紀を生きる人間としては、より面白かったのでは、と考えるからだ。

 

とは言え、それは金融目線を身に付けたからそう思うのであって、システムコンサルでキャリアをスタートしたら、後々までファイナンスがわからないことに悩まされてしまうかもしれない。

また、今にして思うと、二十代は合気道の修練も集中して学んでいた頃で、プロジェクトの進捗で土日も無い様なコンサル業務というのは、やっぱり選べなかったんだと思う。

 

そう思うと、結局同じ道が一番心地良いのでは、というなんとも馬鹿馬鹿しい話になってしまうのだが、一方で上記の通り、個人的には「企業経営」を俯瞰して見ることに興味関心があるのだ、ということを認識するのは、現在の業務や今後のキャリアを考える上で、意味のあることだと思う。

さてさて皆さんは、いま学生だったら、どんな会社に入るだろうか?

 

まぁ、ご参考ということで。