人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

確かに話題になるだけのことはある

本屋でも推してるし知人も推していたしで。

 

余談だが、本書はAudibleで鑑賞した。

Audibleには割と話題の文芸作品は一通りそろっている模様なので、文芸を読むならAudibleが良いのかもしれない。

 

で、朝井氏の作品は小生は初体験。

骨太な作品を書く人なのかどうかはわからないが、かなり骨太な内容だし、多種多様な登場人物の心理描写が深く、生活や仕事の背景も緻密な取材を重ねていることが伺わせる。

 

要するに小説としてのクオリティが高い。

内容としては、ある種の思考実験、SF的な思考実験の要素を軸に据えていて、そのような境地に陥ってしまった人間の心情や、それに対する社会の反応などを創作し、読み手を考えさせるように出来ている。

 

とはいえ、「〇〇まであと何日」という章の区切りにどういう意味があるのか理解できないままだったが(読み落としたのかもしれない)。

面白いか、と聞かれれば、Funという意味での面白さはないし、Interestingという意味でも真剣に考える読み手がギリギリそうジャッジするだろうという内容だと感じた。

 

また読みたいか、と聞かれると微妙だし、人に勧めたいか、というのも微妙だが、「普通」という感覚になんとなく生き難さを感じている人にとっては、何か刺さるものがあるかもしれない。

少なくとも力のある書き手であることはわかって収穫であった。

 

まぁ、ご参考ということで。