またリンク。
こちらも積読をひたすら消化するシリーズの一冊。
もう7年前の本なのか・・・。
著者のことをあれこれ解説するまでもないが、巷で最も話題になっていた時期に、初めての著書として世に出たのが本書。
ドコモ・ファーストリテイリング・キリン等々、著者を有名にした事例の裏話と、その思考の背景にある「整理術」について語られている。
いずれも「へー」という感じで、読み物として面白く、文章も平易なので読みやすい。
しかし、デザインの世界から、これだけビジネスのど真ん中に影響力を持つようになったのは、やはり著者の卓越した能力によるところなのだろう。
デザインからビジネスへ、という意味では、亀倉雄策氏を思い出す。
著者に話を戻すと、整理というのは捨てること。
捨てるということは、人間にとってなかなか辛い行為であるが、物理的に捨てるという行為を体感することに意味がある。
そして、捨てなかった本質的なモノは何か、ということを見極め、残したモノを、とことん大事にするのだと。
うむ、まさにビジネス、経営そのものなのかもしれない。
とりあえず小生は、会社のデスクとカバンの中身を、大幅に見直したのであった。
まぁ、ご参考ということで。