人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

裁量権のある会社

世の中全般では、裁量権のある仕事の方が多くの「やり甲斐」が得られるということになっている。

小生も割と自由にやらせてくれる会社と、割と偉い人が細かいところまで口を出してくる会社と、両方経験がある。

 

裁量権がある会社の方がまぁ、そりゃあ楽しいのかなと、小生も漠然と考えてきたのだが、最近ちょっと「どうだろう?」と思うようになってきた。

自由にやらせてもらえるということは、アレコレ自分の頭で考え、PDCAを回していくので、楽しいと思える人にはそりゃ楽しい。

 

でもそれで会社が期待する結果が出なければ、それは個人の評価に直結するということ。

結果は必ずしも努力だけではないから、プロセスも評価してもらうとしても、それが会社の方針からズレていたら?

 

もちろん「ちゃんと擦り合わせておけよ」とか「社員が迷わないように会社が方針を示せよ」ということなのだが、それは簡単なことでもない。

そうなると、自由にやらせてもらった果てに、「ちょっと違うんだよなぁ」という評価を喰らいかねないのだが、それって嬉しい事態でしたっけと。

 

偉い人があれこれ口を出してくるというのは、もちろん自己顕示の可能性も高いのだけれど、会社の方針を落とし込んだり、ズレを修正するプロセスという側面もあるわけだ。

本当に良い経営者だとすると、その辺を自覚的にやっていたりするので、裁量権があることがそのまま良いこととは限らないのよ、ということはもう少し世の中で支持されても良いと思ったりする。

 

まぁ、ご参考ということで。