人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「死体格差」 読了 〜人は誰しも〜

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死体格差 解剖台の上の「声なき声」より

死体格差 解剖台の上の「声なき声」より

 

 

「なぜこんな本を…」というのは自分でも思うが、事業開発において社会課題を認識しておくことは重要なのである。

格差を通常とは違う切り口で展開する本として認識し、興味を持って拝読。

 

監察医の著者が、自身の仕事について紹介しつつ、向き合ってきた検死の現場経験から社会の一側面を切り出す、というもの。

事例多数で、正直「重たい」本であった…。

 

人間なかなか綺麗には死ねないものである。

幻のように雲散霧消してしまえれば良いのだが、生物である以上、老いや病からは避けられないし、ましてや検死に持ち込まれる遺体というのは、通常の亡くなり方とは違う。

 

事故、殺人の疑い、貧困、アルコール依存、薬物…。

小生、警察官の友人がいて、彼から言葉少なに聞く現場の世界というのは、普段我々が目にする世界とは随分違ったものに感じられるのだが、本書が示す世界もまた同じ様相を物語っているように思う。

 

新規事業で解決できる社会課題としては、かなり遠く重いものだと感じたのだが、これもまた社会の一つの様であり、認識しておくべきだと感じた次第。

まぁ、ご参考ということで。