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内容は関連がないのだが、「死体格差」の連想で思わず積読在庫から引っ張り出してしまう。
元はKindle日替わりセールで非常に評価が高かったから購入している。
タイトル通り、様々な動物の「死にざま」といいつつ、生まれてから死ぬまでを簡潔に30種ほど紹介している本である。
結果的に動物トリビア満載で、「へー」となること請け合い。
そういう動物をセレクトしてきた著者の意図なのかもしれないが、多くの動物が子孫を残すためだけに生まれて、死んでいくことがわかる。
子育てをしない種については、交尾したら死ぬ、産卵したら死ぬというものが多い。
ハサミ虫の事例が印象的だったが、母親は卵がかえるまで丁寧にケアし、生まれたらその身を幼虫たちに餌として差し出すのだそうである。
そんな事例も含め、子孫を残すためだけに生まれて死んでいく種たちの、なんという儚さ。
そこをまた著者は情感豊かに、時にユーモラスに描き、不謹慎ではあるが「ざんねんないきもの事典」を想起させられてしまう。
あまねく生き物というのは、子孫を残すことをプログラムされただけの、儚く、ユーモラスで、ざんねんな存在なのかもしれない。
まぁ、ご参考ということで。