今は人材紹介の一線から退いているのだけれど、ありがたいことに変わらずご相談を頂いていて。
いつも同じことを申し上げているのだが、一応まとめておく。
①「次の次」から逆算する
転職で新しい環境に入るということは、当座のミッションが普通は設定されている。
で、それが解決した後、中途入社者は、また転職を考えざるを得ないことになる場合がある。
普通であれば、年齢も転職歴も重ねれば不利になる中で、不利にならない、むしろ選択肢が広がる「次」はなんなのか、それを考えて欲しい。
それを踏まえると、「次」を見据えた「今」もきっと変わってくると思うけど。
②(10年以上勤めた人に関しては特に)失ってまで得たいものは何なのか、を考える
それなりの年数を今の環境で過ごしている場合、なんだかんだでその人にはフィットしている可能性が高い。
そうなると、たとえ同業他社に移って同じ仕事をしたとしても、以前ほどにはうまくいかない。
いわば、わざわざマイナスからスタートする転職を求める訳で、そうまでして得たかったものはなんなのか、それはそれだけの価値があるものなのか、については、厳しく問い直されなければならない。
③一人で悶々とするより、色々な人の話を聞く
悶々と悩んでも答えが出ない「問い」は、自分の中に答えが無いので、それ以上問い続けるのは時間の無駄。
外の人間に相談するも良し、似たような境遇の人のキャリア選択を聞くも良し。
大事なことは、人の反応やキャリアを聞いて、自分自身はどう考えるのかを、客観的に分析すること。
「その考え方は面白い」「いや、それは無いわ」の繰り返しの先に、「自分らしさ」がおぼろげに見えてくる。
④先に辞めるな、辞める迷惑を気にしすぎるな
前段は言わずもがな。
後段については、どんなに準備しても、辞めればどのみち絶対に迷惑がかかるということ。
なので、自分のキャリアを棒に振って義理立てしても、迷惑がかかってしまうのは結局一緒。
辞めたら辞めたで、悲しいかな職場の同僚は1ヶ月もすれば在籍していたことすら忘れてしまうし、辞める人が出る前提で組織を作るのは、本来経営側の責任ではあるしね。
まぁ、ご参考ということで。