人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

オンリーワンのキャリアに腹をくくる

小生自身、たくさん転職を重ねてきて、業界もまたぎ、職種もまたぎ、という中で、かなり人と違ったキャリアを歩んできた自覚がある。

面と向かって奇異の目で見られることはないし、むしろ「色々な経験を積まれてきて、素晴らしいですね」と、お褒めいただくことすらある。

 

当の本人はというと、人と違うキャリアを歩んできたことに関しては、素晴らしいどころか反省もあったし、かつては不安だらけだった。

なんせ、ロールモデルが居ないのだ。

 

社会人として尊敬できる先輩は沢山いたが、「あの人と同じようなキャリアを歩めば良い」というような対象が存在しないので、折々に「目の前の仕事の次、その次の次は何を成し、その線の先は行き止まりではないか?」というのを確認し続けなければならない。

それをやらないと死んでしまう可能性があるのでね…。

 

そんな感じだったので、2回目の転職のあたりが一番不安であった。

「こんなに転職して、自分は社会不適合者なのではないか?」と。

 

ただ幸いにして、3社目の仕事は小生にとって大きな自信になる成功体験も詰めたし、キャリアに携わる仕事だったので、多くのケーススタディができたので、キャリアに関する不安をある程度払拭することができた。

払拭すると書いたが、正確には不安になっても仕方がないというか、キャリアにおける選択というのは、結局のところ取り返しがつかないので、どのような展開になっても、自分にとって意味のある経験にしなければならない(するしかない)、という方が正しい。

 

成功も失敗もなく、全ての経験に価値があり、意味があったと断じられる覚悟というか、腹のくくりというか。

しかし、取り返しがつかないという意味では、これは別に転職経験にかかわらず、全ての人に当てはまることでもある。

 

日々の経験を、意味のあるものと受け止められるかどうか、キャリアの不安と解決策は、こういうところにも潜んでいるのではないだろうか。

まぁ、ご参考ということで。