本当に転職組の時代が来たかどうかは、歴史の判断に任せるとして(いきなり逃げを打つ(笑))、最近大手のクライアント群から、「どうも最近活躍している人材を見ていると、中途が多い。うちのプロパーは大丈夫か?」というお話をチラチラ聞くようになった。
今は組織人事の仕事が主ではないので、「そんなことないはずですよ〜」的なリアクションしか取りようがないのだが、クライアントがそんな実感値を持たれる所以はあるようだ。
思うに、小生の本業そのものだが、これまでとは違う事業モデルへの進化が求められている中で、その会社の経験しかないということがデメリットになっている面があるということだろう。
中途社員は当然その会社以外の世界も見ているし、一緒に働いた仲間が外にいるというのは、とても視野が広まるもの。
小生なんかは、かつて在籍していた会社が事業再生になったことがあり、当時の大勢の仲間が色々な環境に転じていて、しかもその仲間とはSNSで日々繋がっている。
その繋がりにこれまでどれだけ助けられたことか。
そういう意味では、リクルートのOB・OGがそのネットワークでエコシステム(?)を構築しているのも、同じかもしれない。
転職は大変な目にも合うけれど(笑)、その経験を大いに生かしたいもの。
もちろん、転職したから必ず優秀なわけではないし、外の世界を知っているといっても、「外の論理」を振りかざすだけでは、今の組織で煙たがられるだけだ。
あくまでも「中の人」として、プロパーの人に尊重される「外の世界」の価値提供が肝要だと思う。
自分の立ち位置はあくまで「中の人」なのだから。
自戒を込めて(笑)。
まぁ、ご参考ということで。