人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

レベルを上げるための努力

あなたはスポーツをされるだろうか?
小生は20年以上結果的に武道に関わっているのと、若い頃は水泳、今もジョギングなどを時々という感じだ。

最近はジョギングをされる方も増えたと思う。
ジョギングは、とりあえず走ってみる事から初めて、だんだん走行距離も増え、早くもなり、大会にも出てみたりして、というのがよくあるパターンではないだろうか。

しかし、ある程度走り込むと、伸び悩むタイミングが必ず来る。
ただ走っているだけでは、「進化」というところまで伸びず、伸び悩む期間が長くなると、モチベーションの維持も難しくなり、だんだん離れていってしまう。

さて、ではレベルを上げるためにはどうするか?
まずは「何を鍛えるトレーニングなのか?」を明確にしたうえで、強い「負荷」をかける事だ。

普通に頑張って走っていても、「追い込む」というところまでは殆どやっていない人が多いし、ただ走るだけではなく、筋力トレーニングなどの、現状とは違う別の「負荷」も必要。
今とは違う、別の人間になるための強い「負荷」だ。

そして、どんな運動にも技術があって、正しい「技術」を身につける事がもう一つ。
しかしこの技術というのが実は厄介で、詰まる所、今やっていない事、やれていない事を身につけるという事なので、大げさに言えば「現状を否定できるか」が勝負。

長年武道に携わってきて、いろいろな人を見てきたが、一定以上の確率で技術的に伸び悩んでいくのだけれど、大概「現状を強化するための努力」に陥っている事が多い様に思う。
「お前は何様なのか?」というごもっともな非難を脇に置かせていただくとして、小生個人の経験では、「技術」向上のタイミング毎に、これまでと全く違った仮説、アプローチ、解法に切り替わって行っている。

なので、レベルを上げるためには、強い「負荷」と現状否定につながる「技術」が大事だと考える。
日本の武芸が絶対的な師匠への服従が求められるのも、謙虚さも含めた人格を求められるのも、この「強い『負荷』と現状否定につながる『技術』」が必要だからではないだろうか。

仕事上のスキルアップも、結局は同じかと思う。
いずれにせよ、適切な指導者と、切磋琢磨できる環境に身をおくことが前提なのだけれども。

まぁ、ご参考ということで。